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執筆者の写真Kentaro K

自己肯定感と成績の関わり - 成績をコントロールするのは家庭環境

自信満々にスピーチをする生徒

学力の鍵は「遺伝」と「環境」


最近ではそんな書籍も当たり前に目にするほど、よく言われる言葉になりました。


しかし、「遺伝」に関してはコントロール不能です。


だからこそ「環境」は、我が子に良いものを与えたいと考える人は多いでしょう。


その結果、


「より良い塾を求める」


「より良い学校(教育環境)を求める」


という行動を、多くの方が意識されると思います。


でも、「環境」の土台が「家庭」であることを、多くの方が忘れてしまっています


「土台」なので、それ脆弱であれば、


いくら良いものをその上に積んでも崩れてしまいます。



成績は自己肯定感が握っている


「環境」の土台は塾でも学校でもなく、「ご家庭」です。


より良い教育環境の前に、自己肯定感が育める家庭環境か否かが非常に重要です。


自己肯定感というのは「ありのままの自分を受け入れる感情」のことですね。


平たく言えば「自分を好きかどうか」と言っても良いでしょう。


実はこの自己肯定感、あるかないかで、学力の伸び方が全然変わってしまいます


なぜなら、自己肯定感と成績は明確な相関関係があるからです。



これは数々の研究でも結果が示されている事実です。


東大社会科学研究所:勉強や目標が「自己肯定感」に影響

仙台市:自分に自信を持つことが学力向上への近道


成績向上を望むのであれば、良い塾、良い先生、良い学校の前に、


良い家庭環境が非常に重要なのです。



会話をする親子


なぜ成績と自己肯定感は相関があるのか


なぜ成績と自己肯定感は相関があるのか。


それは自己肯定感が高くなると現れる行動特性に理由があります。



自己肯定感が高いと、まず自分の存在(今の自分)に自信が持てますね。


今の自分に自信が持てる、ということは、自分の将来にも希望が持てます。


すると自然と、身の周りのことに対して主体的・能動的・意欲的になります。


また、きちんと周りの人の言うことも聞くことが出来ます。


色々な人の知恵を吸収しながら、高い問題解決能力を身に付けることが出来ます。



これは勉強に対して非常に重要な姿勢と言えるでしょう。


逆に考えてみましょう。



自己肯定感が低いと、今の自分に自信が持てません。


当然、将来にも希望は持てません。


身の周りのことには受け身・従属的・消極的になります。


周りの人の言葉(アドバイス)は「攻撃されている」と感じ、シャットダウンします。


アンテナが低いため、問題解決能力は低いままになってしまいます。



どうしても勉強に対して致命的な特性ばかりが生まれてしまいます。



自己肯定感が高い子と低い子


自己肯定感を高めるために何をすべきか


ではどうすれば自己肯定感は高まるのでしょう。


ここまでの話を面談でしたことがありますが、


驚くべきことに、


「じゃあ家の子の自己肯定感を高めてください」


と依頼をしてきた保護者さんがいらっしゃいました。


自己肯定感は残念ながら、第三者が高めることは出来ません。


自己肯定感を損なうのも、培うのも、ご家庭です。


では何をすべきかというと、


自己肯定感を高めるためには


「何をすべきか」


よりも


「何をしないべきか」


を考えた方が圧倒的に効果性が高いです。


そのため、「止めるべきこと」をご紹介していきます。


NOを表現する男性


自己肯定感を高めるために止めるべき4か条


結論から言います。


自己肯定感を高めるために止めるべきことは、


否定・命令・比較・管理 の4つです。


順に説明します。


否定:これは子どもの人格・価値観・存在を否定する声掛けです。


「どうして出来ないの?」


「テストで80点?どうして20点落としたの?」


「どうせ○○なんだから」


このように否定する言葉を、子どもはどう受け止めるでしょう?


親は「出来るようになるために」という気持ちで発しているかもしれません。


でも子どもは「僕は、私は、必要のない人間なんだ」という風にしか受け止められません。



命令:これは子どもの行動を命令する声掛けです。


「勉強をしなさい」


「宿題をしなさい」


「早くお風呂に入りなさい」


「早く寝なさい」


親は「失敗しないために」という目的で発しているかもしれません。


でも子どもは


「親は私のことを信用していない」「言われないとやらないと思われている」


という風に受け止めてしまいます。



子供を否定する母親


比較:これは周りの子と比較する声掛けです。


「○○ちゃんは凄いのね」


「あの子はあんなに点数が取れるのに、あなたはどうして出来ないんでしょう」


「育て方を間違えたのかしら」


親は、「叱咤」のつもりで発していると思います。


でも子どもは、


「『出来ない自分』は必要のない存在なんだ」という風に受け止めてしまいます。



管理:これは子どもの行動を管理して、先回りして手を打つことですね。


否定や命令とも組み合わさるケースが多く、非常にネガティブな影響を与えます。


「学校の宿題や勉強の進捗状況を管理する」


「付き合う友達や遊ぶ場所・時間を管理する」


「子どもの部屋やカバンの中身をチェックする」


などが挙げられます。過干渉と言い換えることもできますね。


これらは全て、子どもに対し「不信」という強力なメッセージとして伝わります。


子どもを叱る父親


自己肯定感を高めるためには何をすべきか?


あくまで上記の「止めるべきこと」が出来ている上での話です。


子どもの自己肯定感を高めるには、2つの方法があります。


1つ目は、「1人の人間として尊重すること」です。


つまり、以下のようなことです。


・目を見て、話をきちんと聞いてあげること


・子どもに考えさせ、決めさせること


・子どもがする失敗を歓迎すること


とはいえ、子どもは人生経験も少ないです。


なかなか自分で考えて、選ぶことは難しいでしょう。


その場合は「相談された場合に限り」アドバイスをしてあげると良いでしょう。


アドバイスをする母親


2つ目は、「甘えさせてあげること」です。


「1人の人間として尊重」とは言っても、やはり甘えたくなるタイミングはあります。


反抗期でも、急に子供の方からスキンシップを取ってきます。


そんな時は親が恥ずかしがらず、ハグをしてあげたり、場合によっては抱っこをしてあげてもいいでしょう。


寝る前に「あなたが居てくれるだけで、私は幸せだよ」と声をかけてあげることも非常に効果的です。


ちなみに、「甘やかす」とは違います。


「甘えさせる」というのは、


「子どもが甘えてきた時に、それを全力で受け入れてあげる」ことです。


子どもを抱っこする母親


まとめ


というわけで、長くなってしまいましたがいかがでしたでしょうか。


成績を上げるためには、「環境」のパワーが非常に大きいですが、


その「環境」にはご家庭、ご両親の存在が非常に大きなウェイトを占めます。


塾の選び方も大切ですが、どんなに良い塾で、どんなにカリスマの先生に出会っても、


ご家庭で自己肯定感を削ってしまっていては、伸びる成績もなかなか伸びません。


是非、この記事を参考にして頂けたら嬉しく思います。


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